おやすみなさい。またあとで…

子育て、暮らしのあれこれ…

チョコパイ嫌いな娘の話

タイトルが全てだが、うちの娘はチョコパイが嫌いだ。とはいえ、二年前くらいまでは普通におやつに出しておいしいおいしいと一緒に食べていた気がする。

ある日のやつどきに、冷蔵庫でちょっぴり冷やしたまさに食べごろのチョコパイを取り出しながら「チョコパイ食べる~?」と聞いた。もちろん食べるー!やったー!という返事が来ると思ってのドヤ顔で、だ。

娘「いらなーい」

私「……えっ!?!?嘘だぁ」

娘「嘘じゃないよ。他のがいい。他は何がある?」

本当に、娘はチョコパイを食べなかった。嘘じゃなかった。嘘みたいな話だけど。

ちなみに、チョコが嫌いというわけではない。彼女はチョコが好きだ。とくにホワイトチョコが好きで、宿題に行き詰まるとホワイトチョコのダースのひとかけらを食べる。すると機嫌がよくなり、最後まで頑張れることがある。ホワイトチョコが好きだが、普通のブラックチョコも食べる。オレオもポッキーもきのこの山パイの実も好きだ。なのに、チョコパイだけ食べない。

私はチョコパイが好きだ。チョコパイ信者と言ってもいい。夫が持ってる買い物カゴにチョコパイをこっそり入れるのが好きで、返してきなさいと怒られなかったときは一日ハッピーな気分で過ごせる。野菜室で保管し、ひんやりとした食べごろのを食べるのが好きで、美味しいカフェオレがあれば最高だ。外をくるんでるチョコの部分はぱりぱりしていて、中の生地はしっとりしていて、何よりクリームが挟まっている。最高。最強。チョコパイがスーパーで売っているお菓子の中で一番美味しいのは間違いない。

うちの娘は約八年前に私が病院で産んだ子で、それは間違いない事実だ。私が産んだから、どこか私の一部みたいな気分になることもある。でも、チョコパイが好きじゃないなんて、それは到底私じゃない。娘は娘なのだ。私とは違う生き物なんだと強く思わされた。

 そういえば娘は餡が好きで、饅頭も好きだ。私は今では食べられるようになったけれど餡は嫌いで、饅頭は買ってまでは食べない。そこも私とは違う。

去年、動物園の帰り道に寄ったサービスエリアで、餡が好きな祖父(私の父)に餡子がぎっしりつまった大あんまき(あんまき)を強請って買ってもらっていた。あれは本当に信じられなかった。あんまきは夫と娘が美味しそうに食べた。

 娘がチョコパイを嫌いでプチショックだが、反面いいこともある。時代と共にだんだん内容量が少なくなっているチョコパイさんを私と夫と娘の三人で分けると、これしかないのかと切なくなってしまう。だが、娘が食べないのであれば、その分食べられるということで、それは大いに歓迎したい。ありがとう!娘!

 余談だがチョコパイは嫌いだが、同じような形をした『オリオン チョコパイ』が好きだ。以前コストコでたまたま見かけて買ったのだが、中にはクリームじゃなくてマシュマロが入っていて私はとてつもなくがっかりしたのだ。でも、娘はこっちが好きでまた買って~と言う。そんなホイホイコストコに行けるようなものでもないので、マシュマロが入っているなら、エンゼルパイでいいのでは?と試しに買ってみたのだが、なんか違うこれじゃない!とのこと。……注文の多い娘だ。

森永 エンゼルパイTTP 8個

森永 エンゼルパイTTP 8個

  • メディア: 食品&飲料
 

ミニトマト爆弾が爆発しなくなった話

f:id:a10o:20200609120208j:image
先日の夕食時、野菜サラダと一緒にミニトマトが皿に乗っていた。一人一個ずつがノルマだ。『ノルマ』とはいえ、娘はトマトが好きなのであればあるだけ食べてしまう。(私自身は別にトマトを嫌いでもないしかと言って好きでもないが、栄養だと思って口に入れている)

さて、そんなミニトマトを娘が口に入れた瞬間。それは爆発した。口を完全に閉じる前に歯でトマトを噛んだからだ。果肉は娘の口の中に残ったが、破裂した内部のじゅくじゅくした種の部分がダイニングテーブルに飛び散る。娘は二へ二へ笑いながらそれらをティッシュペーパーで拭った。白い洋服や椅子のファブリックにつかなくてよかった。

「爆発久しぶりだねぇ」

と夫が言った。私はそれを聞いてそういえばそうかもしれないなぁと思った。小さいころの娘もミニトマトが好きな女の子だったが、高頻度で爆発させていたものだ。二回に一回。三回に一回くらいの高頻度だったときもある。それが爆発させずに食べられるようになっていたとは、この日の爆発を見るまでちっとも気づかなかった。いつから爆発させていないのか私は少しも覚えていないが、娘と夫は最後に爆発させたのはいつだったかを話し合っていた。二人は私に比べて記憶力が良い。

もちろん娘がまだ幼児食を食べていたころは、ミニトマトは包丁で四分の一に切ったものを食べさせていた。それが二分の一になって、いつの間にか丸のまま与えるようになっていた。幼稚園が始まればお弁当の隙間には必ず赤い球をねじりこみ、野菜を食べさせたいときの夕飯の手っ取り早い野菜はトマトだった。ザルに入れて洗えばすぐに食べられる必殺技みたいなものだ。それは今も変わらない話か。

娘が最初に歩いた時のことをとても良く覚えている。彼女を風呂に入れようと適当な場所につかまり立たせて私が服を脱がしていた。最後にぱんぱんに膨らんだオムツを脱がそうとしたとき、その短い脚がヨッチと私の方へ動き、あれよあれよと思っているうちに二歩三歩と歩いたのだ。あわててスマホを手に取って歩く娘を撮影した。なぜあの半裸のタイミングだったのか。私や夫が見る分にはかわいい動画や写真だが、人に見せにくい映像となってしまった。あぁ、そうだ。初めての寝返りの時のこともくっきり思い出せる。娘を床に転がしておもちゃで遊んでいた時だ。気づいたらコロリと転がっていて、それが寝返りだと気づくのに一瞬遅れたくらいだった。その日は適当な毛玉がたくさんついた灰色のお下がりの服を着せていて、もし今日が初寝返りの日だとわかっていたらもっとかわいい服を着せたのにと悔やんだのを覚えている。『できるようになった瞬間』というものは記憶に残りやすい。だが、反対に『やらなくなった瞬間』というものは記憶にならないのだなと思う。ミニトマトを最初に爆発させずに食べたのはいったいいつだったのか、私は一つも覚えていない。

ミニトマトが爆発しなくなった娘だが、彼女はまだまだおにぎりやトルティーヤ、今川焼を爆発させている。たぶんあれは彼女の持ち方が悪い。両手の指先で皮の一部分をキュッと握るから、外の皮がベローと外側に向かってめくれて中の具が飛び出すのだ。悲鳴を上げながら中の具を必死に食べる娘がかわいいので、なんとなく正しい食べ方を教えないでいる。

まぁ、そのうち自分で必勝法を編み出すでしょう。

『絵本』から『幼年童話』へステップアップ!

娘の通う小学校では、進級すると『読書記録用紙』が配られます。固めのA3画用紙が二つ折りになっていて、その内側に記録用紙を糊付け各自読んだ本を記録していくというとってもアナログな(笑)読書記録です。

記録に内容は読んだ日付と本のタイトルのみ。感想などは一切書きません。一年生、二年生は一年で100冊読むのが目標となっています。

f:id:a10o:20200606081456j:image

(娘の読書記録↑)

去年は最後コロナ休校でうやむやになってしまったのですが、一応目標だった100冊を完読しました。図書館で借りたものと、家にある本と学校の図書室にある本を駆使して達成です。100冊に到達すると読書記録用紙の表紙である画用紙にハンコがもらえ、娘も大変喜んでいました。

二年生スタート!

今年も読書記録用紙を持ち帰ってきました。目標は100冊。しかし去年と違い、スタートが5月の最終週からと二か月も遅くなってしまいました。コロ休み中に読んだ本は記録できないので、そこが少し残念です……。

ですが、今年も娘と共に100冊目指して声掛けしていこうと思います。

『絵本』から『幼年童話』へ

さて、タイトルにもあるように娘は最近幼年童話を自分で読み始めました。幼年童話という言葉を私は最近知ったのですが、だいたい4、5歳から小学校3年生ぐらいまでの子どもたちが対象の書籍で、本格的な物語本よりも挿絵がたくさん入っているものを差すようです。

いわゆる児童書よりもすこし絵本寄り、という感じでしょうか。

幼稚園年長くらいから寝る前の絵本代わりに幼年童話を読み聞かせしてしてきましたが、とうとう娘自身が最初から最後まで読み通すことができるようになりました。

読むタイミングは風呂上がりのストレッチが終わり、あとは寝るだけとなった八時ごろから三十分くらい。寝る前にテレビやスマホなどを見ると興奮して眠れなくなるけれど、字の大きな幼年童話なら大丈夫でしょう!

どんなものが幼年童話?

最近娘が読んだもの、娘が大好きだった本を中心にご紹介します。

 

ありのフェルダ

ありのフェルダ (世界傑作童話シリーズ)

ありのフェルダ (世界傑作童話シリーズ)

 

作者が読み手に語り掛けてくるような優しい口語で書かれたわくわくするお話です。主人公のフェルダは黒ありで、あり以外の昆虫がたくさん出てきます。そして挿絵がまたカワイイのなんの!!調べてみるとヨーロッパでは大人気の幼年童話なんですって。こんな素敵なお話が2008年まで日本語訳されてなかったなんてなんてもったいないんでしょう。フェルダシリーズはこのほかに『とらわれのフェルダ』『ありづかのフェルダ』の全三部作です。

 

エルマーのぼうけん

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)
 

エルマーに関しては私が語らなくてもすでに多くの方が知っていると思いますが、少年少女がで出会う最初の冒険譚としてこれほど良いものはないんじゃないでしょうか。小さなリュックサックに詰め込んだ「一見役に立たなそうなもの」が、次々と出会う野生動物をかわすのに役立っていくのが面白い! こちらも全三作ですが、私はこの第一作目が一番好きです。

 

はじめてのキャンプ

はじめてのキャンプ (福音館創作童話シリーズ)

はじめてのキャンプ (福音館創作童話シリーズ)

 

Z会の読解問題として登場し、国語の教科書でもおすすめされているはじめてのキャンプ。娘はキャンプ大好きっこなので、これは絶対好きでしょ~~~と思って図書館で借りました。表紙の少女・なほちゃんが主人公です。小さいけれど頑張り屋さんななおほちゃんの頑張りがかわいらしい一冊。一ページに占める文字数が少なく、開いて「ウッ…」となりにくいので読書嫌いな子でもとっつきやすいと思います。林明子さんの絵にも心温まります。

 

一冊をどれくらいで読み切る?

娘の気分が乗る時と乗らない時とがあるので一概に言えないですが、一日で読み切る時もあれば三日ほどかけて読むときもあります。

ときどき「〇〇〇ってどういう意味?」と聞かれるので、娘が読んでいるそばに居て私は別のことをしていることも多いです。語彙が増えることを期待していますが、どうでしょうか(笑)

絵本は卒業……ということでもない

絵本はもう読まないのかというと、そうでもありません。幼年童話と織り交ぜて絵本も読んでいます。日本の昔話や落語などは絵本のほうがとっつきやすいですし、そもそも絵が素敵なのでそういった意味でも絵本にはたくさん触れさせたいと思っています。

最近読んだ絵本の中では

かえるをのんだととさん

かえるをのんだ ととさん―日本の昔話 (こどものとも絵本)

かえるをのんだ ととさん―日本の昔話 (こどものとも絵本)

  • 作者:日野 十成
  • 発売日: 2008/01/25
  • メディア: ハードカバー
 

これが抜群に面白かったです!!!超おすすめです。

この本は娘が一人で読んでいたのですが、読み終わって「これ面白かった~」と言って持ってきて、夫と私に読ませたんです。ストーリーが進むにつれて、え~~これ最後どうなるの~~とハラハラさせて、最後は思わず笑ってしまう展開が待っています。

調べてみると、こちらの本は最初は「こどものとも」という絵本より少しぺらぺらな月刊誌で発行された本のようです。2004年の1月号みたいです。よほど人気だったのか絵本化したんですね。これは納得の絵本化です。

 

100冊に向けて

これから学年末まで娘にたくさんいい本と出会わせてあげられるよう、素敵な本の発掘調査を続けていきたいと思います!

また紹介したくなる本と出会えたら記録しようと思います。